【農場だより23】山口県山口市 ■てんてん利用者様2軒の圃場と野菜畑訪問

昨日に引き続き、熊本農業資材の大杉社長、地元のビューティスマイルの大西代表、富山からセラストの泥川社長と圃場の見学に行きました。

8/21(金) 9時 山口市徳地 / 白石山ファーム様 【稲作】

白石山ファーム様「動物はおいしいって分かってる。イノシシはここしか入らん。それが欠点。隣は化成でやっているけど、イノシシは入らない」

白石山ファーム様「うちはオールひとめぼれです。秋雨前線、台風とかの時期、稲刈が出来ん時があるんで、10月とかに酒米刈取りをします」

大杉社長「稲が倒れないようにせんと、早く活着せんとイカン。『苗半作って』* 言うやん。夏ウンカはそんなに被害はないけど、秋ウンカがね、心配です」

*「苗半作って」 苗がしっかり出来たら、田植え~稲刈りまでの一連の作業が終わったようなもの、という意味。それだけ苗づくりが重要ということです。

大杉社長「これからはいい米しか売れんよ。どこにでも出せるようないい米。食味検査の1点差ってほんとに大きい。高く売る方法はチームとして販売力をつけていかんとダメだ。学校給食で茶碗半分しか食わんかった子供がおかわりする。早い時期に米の刈取りをすると、その分の収入があるから、さらに先の注文が入る」

大杉社長「ここはもうちょっとてんてんを入れんとイカンね、とか、やっているうちに分かってくる」

キレイですね。全部そろってる。

白石山ファーム様「今年、ここは初めててんてんを入れました。

収量が安定してくる、食味検査の得点も取れないとダメ、この有機のテーマが今年は達成出来た気がします。

土作りが出来るよう、土に投資をする事が大事。手をかければ畑がちゃんと返してくれます。てんてんを使うとその分の経費がかかるけど、作物が返してくれる。来年は2俵、増やそうかな」

大杉社長「牛糞を入れるなとは言わんけど、多く入れたら逆効果。ガスが湧く。ガス湧きをやめたら、もっと茎数採れると思うよ。でも、野菜やると堆肥入れんと出来ん。堆肥がバクテリアを活発にする。油かす、米ぬか、大豆かすは入れんより入れた方がいい。

化成は入れんでいいでしょう。化学的な肥料(NPK)、窒素の量が増えると味がよくない。化成を使った米のタンパク質は何%だ ? 」

米のタンパク質の量は食味の重要な目安で、味が評価されます。

13時 山口市下小鯖 / 里山オーガニック農園 I様 【野菜色々】

大杉社長「この辺は鶏糞が多かったんじゃないかな。実が少ないから取れないと思うよ」
ここから見ただけで、そこまで分かるんですか?

I様の圃場に、いろんな野菜が植えられております。

こちらはオクラです。

大杉社長「おーっと、オクラの横にトマト植えちゃダメよ。コナジラミの巣なんよ。動かしたら白い虫がいっぱい出てくるバイ」

と、勉強になります。